タンパク質ダイエットは本当?
高タンパク質ダイエットがどういったダイエット方法なのかについて。
普段口にする食品は大きく分けて三つの栄養素で構成されています。
三大栄養素と呼ばれる、「炭水化物」「タンパク質」「脂質」の三つです。ここに微量栄養素である「ビタミン」「ミネラル」を加えて五大栄養素とも呼ばれます。
高タンパクダイエットとは、この三大栄養素のうちの「タンパク質」を多く取るというダイエット方法のことです。
なぜタンパク質を多く取ると痩せられるのかを説明します。まず三大栄養素のうち炭水化物ですが、日常的に摂取する炭水化物のほとんどは糖質で、糖質を摂取すると血糖値が上がります。そして血糖値が上昇するとインスリンが分泌されてしまいます。このインスリンは、血中の糖を全身の組織、肝臓や筋肉、脂肪といった場所に取り込ませる働きがあるので太ってしまいます。
そして残りの脂質ですが、糖質とタンパク質は1gあたり4kcalである一方で脂質は1gあたり9kcalもカロリーがあります。つまり、脂質をタンパク質と同じだけの重さ食べるとカロリーは2倍以上とってしまうことになるわけです。
そこでタンパク質を多めの食事にすれば糖質・脂質の摂取量を減らせるので痩せられるというダイエット方法になります。
高タンパク質ダイエットの落とし穴とは?
では実際に高タンパク質ダイエットを行なっていく上で、何に気をつけたらいいのかを紹介していきます。
①できるだけ未加工の、原材料に近い形の食品を選ぶ
これはお肉の中でもグリルチキンやサラダチキンなどを選び、ソーセージやハンバーグ、ベーコンなどの加工肉は選ばない方がいいということです。
加工肉は脂質や糖質が多いことが多く、カロリーが高くなりがちな上に保存料などの食品添加物も添加されているために、摂りすぎは健康的ではありません。
②様々な種類のタンパク質を摂取する
タンパク質と一言で言っても牛肉・豚肉・鶏肉・魚・卵のそれぞれのタンパク質は異なるタンパク質になります。
さらに上記のものは全て動物性のタンパク質ですが、豆や穀物に含まれている植物性のタンパク質も摂ることが大切です。バランスよくいろいろな種類のタンパク質を摂取しましょう。
③食べ過ぎてしまう
いくらタンパク質が太りにくい栄養素だからといって、食べ過ぎてしまうと太ってしまうどころか体調も崩してしまいます。
特に動物性のタンパク質は腸内の悪玉菌の栄養となりやすいので、摂りすぎるとおならが臭くなったり、さらに便秘や下痢になりやすくなってしまいます。
タンパク質だけでなく、善玉菌の餌になりやすい食物繊維もたくさん摂取するように心がけると良いでしょう。
また、タンパク質を多く取ることだけを意識して炭水化物や脂質も人並み以上に摂取してしまうこともありますがこれではただの食べ過ぎなので注意してください。