遺伝子組み換えとは
遺伝子組み換えとは、遺伝子に直接働きかけて遺伝情報を変化させる手法のこと。 掛け合わせや接ぎ木などの「品種改良」と異なり、目的とする性質を持った作物を短期間で効率よく生み出せる反面、その手法により人体や環境に影響を与える可能性も指摘されている
遺伝子組み換えの作物のメリット
・病気に強い作物になる
上述のとおり、病気に強い遺伝子を組み込むことで、病気に強い作物にすることができるようになります。
・農薬(除草剤)に強い作物になる
栄養を作物に集中させるために雑草除去が重要になりますが、除草剤に強い遺伝子を組み込むことで、除草剤を使用しても枯れない作物にすることができ、雑草除去の手間が大幅に軽減されます。
・収穫量が増える
病気に強くまた農薬にも強い作物にすることで、単位面積当たりの収穫量が増やすことができます。
以上が遺伝子組み換え作物のメリットです。
いろいろとメリットの多い遺伝子組み換え作物ですが、遺伝子組み換えをすることにはデメリットもありますので注意しましょう。
【遺伝子組み換え作物のデメリット】
・自然の生態系を壊す可能性
遺伝子を組み換えることで、もともと自然界にいなかった植物を生み出すことになります。
そのため、自然の生態系や環境を壊してしまう危険性があります。
・健康被害につながる可能性
遺伝子を組み込むことは、不自然なものです。
遺伝子組み換え作物を摂取することで、ガンや白血病、アレルギーや不妊などの健康被害が出る可能性があるという指摘もあるので、過剰に摂取することは避けたほうがいいかもしれません。
遺伝子の組み換えを行うことで、作物の遺伝子を組み換えることで収穫量を増やすことができます。
また生産コストも低減されるため、食品自体の価格が下がるなどのメリットがあります。
しかしそのようなメリットがある反面、健康被害との因果関係が指摘されているなど、手放しで摂取することは避けたほうがいいものでもあります。
食品メーカーや製薬会社では、製品の品質管理のため、原料や素材の品種鑑定やDNA分析など、食品の安全性の確保をおこなっています。
安全で安心な食品が提供されるためには、食品の品質管理はとても重要な存在なのです。
フランス発「ついに遺伝子組換えの有害性が明らかに」?
まずは、発がん性研究の顛末。フランスCaen大学の分子生物学教授Gilles-Eric Séralini (セラリーニ)らが昨年9月19日、「除草剤耐性トウモロコシNK603を2年間にわたってラットに与えたところ、乳がんや脳下垂体異常、肝障害などになった」とする論文を学術誌で発表し、一般メディアでも大々的に報じられました。
このトウモロコシは既に米国やEU、日本でも安全性評価が行われ、「問題がない」として認可されています。それが発がん性あり、というのですから、本当なら非常に深刻な問題です。2年というのはラットのほぼ寿命にあたる期間で、こうした長期試験はこれまでほとんど行われた例がなく、「ついに遺伝子組換えの有害性が明らかとなった」と、EU内のメディアの多くがおどろおどろしい写真と共に報じました。