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- 2021/08/21
- 美容・健康
人幹細胞が良い理由
人幹細胞が良い理由
■幹細胞の中でもヒト幹細胞がおすすめ
幹細胞の種類は大きく分けて3つあり、 ヒト由来・植物由来・動物由来です。
ヒト幹細胞: ヒト由来の幹細胞。
医療や美容において頻繁に使われるのは、 ヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞。 医療機関では、 ヒトの脂肪組織から幹細胞を分離して培養して数千万個から1億個に増やして、 体に戻す治療が行われています。
幹細胞を培養する際の“上澄み液”(培養液)には、 多くの成長因子を含む百十種類の活性物質が含まれており、 その培養液を化粧品の材料ととして使用します。
人間の細胞の表面にはその特定の機能をスタートさせる “レセプター”というカギ穴のようなものがあり、 ヒト幹細胞培養液には、 その穴に合致するカギになる成分(成長因子や活性物質)が豊富に含まれ、 細胞が活性化し、 最も効果が期待できると考えられています。
植物幹細胞: 植物における幹細胞は、 栄養成分が豊富で、 細胞分裂が活性化している場所である、 種子の中の胚や根の先端、 茎の付け根といった植物の成長に重要な部位に存在し、 様々な細胞に分化させる能力(多能性)を持っています。
しかしながら、 植物幹細胞にはヒト幹細胞のように鍵と鍵穴のような仕組みがないため、 効果も限定的であると考えられています。 抗酸化力・保湿力は期待でき、 動物由来の成分が苦手な方には、 おすすめです。
動物幹細胞: ヒトの皮膚幹細胞と構造が似ているといわれる羊やブタ、 馬といった動物の胎盤から採取された幹細胞が用いられることが多い。 ヒトの皮膚に塗布して細胞の活性化が期待できると言われていますが、 アレルギーを発症するリスクも否定できず、 安全性の面からも国内ではまだ流通していません。
■医療的には万能とも言われるヒト幹細胞の効果
身体の各臓器それぞれに幹細胞があり、 老化とともにそれらの機能が低下することで各臓器が健康に維持できなくなり、 疾患につながると考えられています。
しかし、 “再生医療”におけるヒト幹細胞の研究は進んでおり、 ヒトの幹細胞そのものを移植することで病気になってしまった臓器を再生、 修復できる技術が年々進歩しています。
再生医療においては、 骨髄由来や脂肪由来の幹細胞を自分の体から採取、 培養して、 数千万個から1億個まで増やし、 注射や点滴で体に戻します。 特に 脂肪由来の幹細胞は採取が簡単で安全性も高く、 その効果は多岐に渡るために、 再生医療の分野では注目されています。
■ヒト幹細胞コスメのスキンケア効果
赤ちゃんがシミ1つない透き通った肌なのに対し、 老化すると肌にシミやシワ、 クスミが出たり、 肌にたるみが出てきます。 これは、 肌の幹細胞の数が減り、 細胞を再生・修復・増殖させる働きが衰えてくる から。
しかし、 細胞を活性化させるヒト幹細胞由来の成分を与えることで幹細胞の働きを助け、 ターンオーバーのスピードも回復できることがわかってきたのです。
ヒト幹細胞培養液には、 様々な種類の サイトカイン (細胞を活性化する物質)や グロースファクター (成長因子。 細胞の増殖や分化を促進する物質)が溶け出し、 豊富に含まれている点が他のコスメとの大きな違いです。 これらがたっぷりと含まれた培養液を塗ることで、 皮膚組織の主要構成成分であるヒアルロン酸、 コラーゲン、 エラスチンを作り出すおおもとである線維芽細胞に働きかけ、 皮膚を張りと弾力性をあげる効果 が期待できます。 また、 角質細胞を活性化 させ、 肌のターンオーバーを促し、 肌の生まれ変わりを活性化させる 可能性があるのです。
さらに、 ヒト幹細胞コスメには、 発毛・増毛促進効果なども期待されています。