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2021/08/22
美容・健康

宿便って?!どれだけ溜まってるの?

宿便とは




宿便とは、便秘により長い間腸の中にたまっていた便と辞書では定義されますが、医学用語ではありません。

 

 

多くの患者さんがイメージする宿便とは、腸の壁にこびりついたヘドロのようなものというイメージではないでしょうか。

 

結論から申しますと、「腸の壁にこびりついたヘドロのようなもの」という意味では医学的には宿便は嘘になります。

 

なぜなら、腸は常に蠕動運動という波のような動きをしていて、常に便を口の方から肛門の方へ送り出しているからです。

 

つまり、基本的には便は1か所にとどまることなく、肛門側に動き続けているということです。

 

しかし、大腸憩室(けいしつ)というものが腸にできている人は、宿便をもっているともいえます。

憩室に便がたまっているのを宿便というなら、宿便は本当ということになります。

 

大腸憩室とは、大腸の一部が、「ふくろ状」に腸の外に突出した状態です。

 

この大腸憩室の「ふくろ」を持っている方は、そのふくろに便が溜まる、つまり「宿便」になるのです。

 





大腸憩室とは聞きなれない病気かもしれませんが、実はすごくありふれた病気です。

 

大腸憩室を持っている方は年齢が上がるとともに増えます。

 

40歳以下では20%程度の頻度ですが、80歳以上では50%程度、つまり2人に1人にまで頻度が増えるのです。

 

大腸憩室を持っている方が宿便をため込むと、便秘の原因になるだけでなく、細菌感染を起こしやすくなるので大腸憩室炎という炎症を起こす可能性があります。


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