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- 2021/10/07
- 美容・健康
炭治郎級の呼吸の大切さ
呼吸の大切さ
1. 呼吸をコントロールすることで、脳は落ち着く
人々は長いこと「脳を落ち着かせるために呼吸をコントロールすべき」と口にしてきたものだが、科学者たちがどのようにそれが起きるかを解明し始めたのは、つい最近になってからだ。2016年の研究によって、脳幹の神経回路が、呼吸と脳の接続性について重要な役割を果たしていることが偶然発見された。その神経回路は呼吸のリズムによって調整されているため(ゆっくり呼吸をすると回路の活動が低下し、速く呼吸をすると活発になる)、脳がもつ「呼吸のペースメーカー」と呼ばれている。
そしてその回路の活動状態が、感情にも影響を与えることがわかっている。感情への影響がどのようにして起こるかは依然調査中だが、こうした反応経路があるとわかっただけでも大きな前進だ。「4-7-8呼吸法」(4秒かけて息を吸い、7秒呼吸を止め、8秒かけて息を吐く呼吸法)のようなシンプルなエクササイズをするだけで、神経回路を整えることができるかもしれない。
2. 呼吸によって血圧が整えられる
「深く息を吸いましょう」とは、適切なアドバイスである。とくに血圧が上昇しているようなときには。
呼吸を整えることで血圧を完全に管理できるかどうかは定かでないが、研究によれば、呼吸をゆっくりにすることで「圧反射感受性」(急激な血圧上昇に対して反射的に副交感神経活動を高め、交感神経活動を減少させる能力)が高まる可能性があるという。
長い目で見れば、呼吸をコントロールして血圧と心拍数を下げることにより、脳卒中や脳動脈瘤のリスクが小さくなり、血管にかかるストレスも下げられるかもしれない。
3. 呼吸を数えることは、感情を司る脳域に影響を与える
近年の研究により、呼吸を数えることが脳全体、とくに感情に関連する領域の脳波に影響を与えることがわかっている。研究では、被験者たちに2分間の呼吸回数を数えてもらった。すると彼らは呼吸により意識を集中し、感情、記憶、意識に関連する脳域の活動が、より整ったパターンを示した。結果はまだ暫定的なものだが、呼吸をコントロールすることにはより大きな可能性があることを示している。
何か動作を行うときや歩くときなど、日常生活の中で常に息を「吐く」ことを意識します。 肺の中の空気を十分に吐き切ることができれば、自然と新しい空気が肺の中に入ってきて、息苦しさを感じにくくなり、身体活動を楽に続けられるようになります。
呼吸は吐くことが大切
「腹式呼吸」の効用
腹式呼吸。
腹式呼吸のような深い呼吸には、心身をリラックスさせて、慢性的なストレスを解消させる効果があります。
こころとからだは、呼吸とつながっている
呼吸が、こころとからだの状態に大きな影響を与えていることは、近年、末梢血管の血流量を測ることができる機械によって医学的にも証明されています。
ゆったりとした深い呼吸をすることによって、血液が末梢まできちんと流れ、心身がリラックスする、ということが明らかになったのです。
「息」という字は、「自らの心」と書きます。
こころが穏やかでリラックスしているときの、ゆったりとした深い呼吸は、こころとからだを健康へと導いてくれます。