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- 2021/12/05
- 美容・健康
食べてもいつもお腹が空くのはなぜ?
食べてもいつもお腹が空くのはなぜ?
- タンパク質の摂取量が足りない
- これは、専門家たちが長年に渡って訴え続けている見解。ミズーリ州立大学で生体医科学を教える登録栄養士、ナタリー・アレンさんは、タンパク質が健康を維持するうえで重要な主要栄養素で、満腹感や満足感をもたらしてくれると解説する。
- 毎日摂取すべきタンパク質の量は、体重とライフスタイルによって変わるけれど(アメリカ合衆国農務省では、簡単に計算できる便利なチャートをHPで公開している)、それに基づいて毎回の食事でタンパク質を取り入れるように心掛けてみては?
- では、具体的にはどうすればいいの?と思ったあなたのために、コネチカット州で栄養コミュニケーションのスペシャリストとして活動する理学修士で登録栄養士のサマー・ユールさんが次のように提案してくれた。それは、いつもの食事にタンパク質をプラスすること。たとえば、精製された小麦粉のクラッカーだけを食べるのではなく、タンパク質をたっぷり含むチーズをのせる。クラッカーを全粒粉のものに変えたら、さらに理想的。
- フルーツが好きなら、旬のりんごをどうぞ。スライスしてピーナツバターを塗れば、タンパク質、健康的な油、そして食物繊維が一度に摂取できる。
- 食物繊維の摂取量が足りない
- 不足していると無性につまみ食いしたくなる衝動にかられ、摂れば満腹感をもたらしてくれる栄養素、それが食物繊維。食物繊維があまり含まれていない食べ物は、消化管の中を移動するスピードが早いため、食べた後にすぐにおなかが空いてしまうとアレンさんは指摘する。
- だから、食物繊維をたっぷり含む新鮮なフルーツ、野菜、全粒穀物を積極的に食べるように心掛けてみて。
- 食事と食事の間の時間が長すぎる
- 当たり前に聞こえるかもしれないけど、空腹を感じるのは、最後の食事から時間が経ちすぎていることを体が必死に訴えているサインかも。そこで、1日3回食事をするのではなく、食事スケジュールと活動レベルに応じて、3~4時間ごとに少量の間食をとるのが有効かもしれないと、カリフォルニア大学サンディエゴ校の登録栄養士、レイチェル・ギルウィットさんは話す。
- 専門知識のある栄養士に相談すれば、あなたの体がどれくらいの頻度でエネルギーを必要としているか、アドバイスを得ることができるそう。それが難しいなら、食事の回数を増やしてみて、少なめの量の食事をより多い頻度でとった場合に空腹を抑えることができるかどうか、自分で試してみるのもいいかも。
- 睡眠不足
- 睡眠不足によって食欲が増すことは、過去の数々の研究によって証明されているそう。実際、アメリカ最大規模の総合病院「メイヨー・クリニック」が、肥満のリスクを高める要因として睡眠不足を挙げているほど。
- また、こんな興味深い研究結果もあって、睡眠に関する学術誌『スリープ』で発表された研究によると、睡眠不足はマリファナを吸ったときと同じ脳の部位を活性化させることがわかったとか。もし、睡眠不足続きで発作的な空腹が発生したなら、是が非でも睡眠を確保することを優先して。
- 慢性的なストレス状態にある
- そう、ストレスはここでも憎むべき存在。「ひどいストレス状態が続くと、攻撃逃避反応によって極度の緊張状態に陥ります」と、カリフォルニア州サンタモニカのホリスティックセンター「ザ・ホール・センター」の医療ディレクター、プルーデンス・ホール医師は解説する。
- 体が起こすこの反応が空腹レベルを高めることから、アメリカ・オハイオ州の「クリーブランドクリニック」では、ストレスの症状のひとつとして空腹感を挙げているほど。もし、空腹を感じる時期と極度のストレス状態にある時期が同じならば、まずは自分を労わり、ストレスを軽減する何らかの行動を起こす方が賢明かも。