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- 2021/12/17
- 美容・健康
東洋医学とは?西洋医学との違い!
東洋医学とは
東洋医学は2000年以上前の中国で発祥し、東アジア(日本・中国・韓国)の地域で発展した医学です。
東アジアの気候や風土、その地域で生きてきた人々の生活習慣や考え方に基づいた治療法が確立され、
その後、長きに渡る歴史の風雪によって磨かれ続け、現在の東洋医学の形として、今なお人々から支持されている医学です。
東洋医学はどんな治療をするの?
日本において、国家資格者が行う医療業と認められている治療法は、鍼灸治療・漢方治療・手技治療の3つです。
鍼灸治療(しんきゅうちりょう)
人体各所にある経穴(けいけつ=ツボのこと)に対して、鍼(はり)や灸(きゅう)という道具を用いて刺激を与え、循環機能を改善し、身体のバランスを整える治療法です。
漢方治療(かんぽうちりょう)
自然に存在する植物や動物、鉱物を適正に処理して生薬(しょうやく)として利用し、複数の生薬を組み合わせて人体に投与することで、身体のバランスを整える治療法です。
手技治療(しゅぎちりょう)
人体各所にあるツボや、経絡(けいらく=ツボとツボとを結ぶ流れ)に対して、手を用いて刺激を与え、身体のバランスを整える治療法です。
どんな医院でどんな治療を受けられるのか?
主に鍼灸治療を行なっている医療機関
鍼灸院(しんきゅういん)
国家資格である「はり師・きゅう師」免許を取得した鍼灸師(しんきゅうし)が、独立開業して、鍼灸治療を行なっている医療機関です。
治療法は鍼灸院によって様々ですが、使用する道具が鍼(はり)と灸(きゅう)であることは共通しています。
- 鍼:金属性の細い治療器具です。皮下に刺入、もしくは接触させて、体調を整えます。小児用の鍼や、顔に使うとても細い鍼、電気を通して刺激する鍼など、種類も方法も様々です。
- 灸:よもぎの葉の裏にある白い繊毛を乾燥させたものを艾(もぐさ)といい、それを適切な大きさにして点火し、温めて体調を整えることを灸治療といいます。皮膚の上で、米粒~その半分くらいの大きさで火をつけて直接温めたり、皮膚と艾の間にしょうがなどをスライスしたものを挟んで間接的に温めたり、こちらも方法は様々です。
費用は、保険を扱わない自由診療の場合、初診料を除いて概ね1回3,000円~8,000円程度です。
なお、医師の同意があれば、特定の疾患(1.神経痛、2.リウマチ、3.頚腕症候群、4.五十肩、5.腰痛症、6.頸椎捻挫後遺症)に保険が適用されます。同様に、自賠責保険や労災保険についても、認定を受ければ保険適用となります。
※保険に対応していない鍼灸院もありますので、事前に確認が必要です。
病院内の鍼灸科(しんきゅうか)や附属鍼灸センター
全国的に見ても少数ですが、一般の病院内に、鍼灸の治療スペースを設けていたり、病院の近隣に附属の鍼灸院を有している場合があります。
一般の病院内では、同じ病気に対して保険治療と実費治療を同時に行うことはできない法律がある(混合診療の禁止)ため、治療費については病院によって様々です。受診する場合は事前に確認する必要があります。
主に漢方治療を行なっている医療機関
漢方内科・漢方クリニック
医師が独立開業して、主に漢方薬によって疾病の治療を行う医療機関です。
処方される漢方薬は、大きく2つの種類があります。
- エキス剤:製薬工場にて、漢方薬からエキスを抽出して粉末状にし、個別包装した薬。
- 煎じ薬(せんじやく):漢方薬の原料を、服用する時にお湯で煮出す薬。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
- エキス剤:分包(ぶんぽう)された粉薬(こなぐすり)なので、服用が簡単で持ち運びに便利。また、医師による処方では、ほぼ全て保険が適用されるため経済的な負担が少なくなります。
- 煎じ薬(せんじやく):煮出す手間がかかるものの、漢方薬の原料や薬の量を一人一人の状態に合わせて自由に調整できます。保険が適用される原料と適用されない原料があります。
なお、エキス剤か煎じ薬の選択は、病気の程度、生活状況、費用などによって異なります。
受診する際は、漢方専門の医師・漢方薬局の薬剤師に確認すると良いでしょう。
漢方薬局
薬剤師が独立開業して、主に漢方薬を販売している医療機関です。
漢方薬のエキス剤や、生薬(しょうやく=漢方の原料そのままの状態)、生薬を原料に用いた外用薬(塗り薬)の販売をしています。また、薬局によっては生薬(しょうやく)を組み合わせて、希望する煎じ薬を作り、販売しているところもあります。
その他にも、購入する前に薬剤師がカウンセリングを行って、最も相応しい薬のアドバイスをしてくれる薬局もあります。
なお、保険が適用される漢方薬と、保険が適用されない漢方薬のどちらが置いてあるかは薬局によって異なります。 もちろん、保険適応には医師の処方箋が必要です。
病院内の東洋医学科・漢方科
一般の病院内に東洋医学科や漢方科がある場合があります。
医師が保険適用の漢方薬を使用して、治療にあたっています。
主に手技治療を行なっている医療機関
整骨院(せいこついん)・接骨院(せっこついん)
国家資格である「柔道整復師(じゅうどうせいふくし)」免許を取得した柔道整復師が、独立開業して、整骨治療を行なっている医療機関です。
主に、骨折・脱臼・捻挫・挫傷・打撲などの外科的な損傷に対し、手術をしない「非観血的療法(ひかんけつてきりょうほう)」という方法によって治療を行います。
多くの整骨院では、保険での治療を行なっていますが、外傷ではない単なる肩こりや、疲労などには保険は適用されません。
なお、自賠責保険や労災保険などは認定を受ければ保険適用されます。
あん摩(ま)マッサージ指圧院(しあついん)・マッサージ院・指圧院
国家資格である「あん摩(ま)マッサージ指圧師(しあつし)」免許を取得したあん摩マッサージ指圧師が、独立開業して、手技治療を行なっている医療機関です。
サービス業として、国家資格を所持していない人間が行なっている場合もありますので、国家資格者の治療を希望する場合は、事前に確認が必要です。
費用は初診料を除き、概ね1時間あたり2,000円~8,000円程度で、医師の同意があれば、特定の症状(1筋麻痺、2関節拘縮)に保険が適用されます。
なお、自賠責保険や労災保険も、認定を受ければ保険適用されます。
※保険に対応していない治療院もありますので、事前に確認が必要です。
ちなみに西洋医学は