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- 2022/01/09
- 美容・健康
ちょっと東洋医学 冬の過ごし方
ちょっと東洋医学
冬の過ごし方
冬の3ケ月を「閉蔵」といいます。万物の動きが静かになります。
気温が低下して、自然界の陽気が減少し、陰気がもっとも盛んな季節になります。
冬の養生法として、
・夜は早く寝て、朝は太陽が昇って暖かくなってから起き出しましょう。
・意識的に外出や活動を減らして、静かに暮らしましょう。
・体内の陽気を消耗しないように、寒さを避け、身体を暖かくしましょう。
さらに、冬は五臓の中で生命力をつかさどる「腎」の働きが弱くなりやすい季節でもあります。「腎」は、発育・生殖・老化をつかさどるほか、体の水分調節と、熱を生み出す根源であり、生命力の源と考えられているので、「腎」をいたわることは、免疫機能を維持することに繫がります。これからの季節、ウイルス感染を防ぐためにも腎の養生を心掛けることが重要です。 |
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2.冬の養生の仕方とは?
では、冬の養生法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは3つの養生法をご紹介しましょう。
① 心穏やかに、早寝遅起しましょう
冬は、できるだけ感情の起伏を少なくし、静かに、楽観的に過ごしましょう。ゆっくりになった日の出とともに働き、日が沈んだら休むのが理想です。無理をせず、体力を消耗しないようにしましょう。
② 身体を温める食物や、「腎」を補う黒い食べ物を積極的に食べましょう
冬は、生ものや冷たい飲み物などは避け、身体を内側から温める食材や、「腎」の働きを助けて、免疫機能を高めてくれる食材を取り入れるのがおすすめです。代表的な食材をご紹介しましょう。五臓で、冬に当てられた色は黒。黒い食物は「腎」を補うと言われていますので、献立に積極的に採り入れると良いですね。
体を温める食物【補陽】 |
「腎」を補う食物【補腎】 |
羊肉、もち米、栗、ナツメ、クルミ、杏仁、ニラ、パセリ、かぼちゃ、生姜、玉葱、ニンニク、サツマイモ、ダイコン |
海藻類、黒ゴマ、黒豆、黒きくらげ、玄米、高麗人参、やまいも |
③ 外から来るストレス「寒邪」に気を付けましょう
「寒邪」が身体に侵入し冷えると、風邪をひいたり、手足や関節を冷やしてしまい、痛みを発してしまうことがあります。冷えから体を守るためにも、大きな血管が集まっている身体の中心部である、おなかや腰、おしりを温めましょう。手足の先が冷える場合も、まずは身体の中心部を温めるのが効果的です。腹巻やスパッツ、使い捨てカイロなどで、おなかからおしりにかけて、しっかり温めましょう。
食べすぎると体調を崩す⁉︎
先程も書いたように『動物は秋にたくさん食べて、冬に冬眠します。』
つまり、冬は何も食べません。食べないことで内臓を休ませているのです。
では、人間も同じように…とは行きませんよね。
人間は冬眠もしませんし、食べないということも出来ません。
しかし本来であれば、冬は食事の量を減らした方が良いです。
これは動物同様に、人間も気温が低くなると、内臓の活動力が低下します。
活動力が低下しているのに、沢山食べてしまうと内臓に負担がかかって、
疲労してしまいます。
それが体調を崩す事に繋がります。
しかし、冬はクリスマス、忘年会、お正月、新年会とイベントが沢山あるため、
どうしても食べ過ぎてしまう方が多くいらっしゃいます。
そうすると、内臓や身体の疲労が溜まってしまい、お正月明けなどに
風邪をひいたり、体調を崩したりします。
そうならない為にも、冬の時期は
【腹6分目】くらいを目安に、ぜひ食事の量を減らしてみてください。
冷え性の方にはこれをしてほしい!
冬場の【手足の冷え】で困っている方も多いと思いますが、
実は、冷えに逆効果のことをやってしまっている場合があります。
それは、長風呂(浴槽に15分以上浸かる)、半身浴、岩盤浴、サウナ… です。
これは、入っている時はすごく身体が温まります。
しかし、身体は温まり過ぎると汗が出ます。【この汗が冷える原因】になります。
身体は、体温が上がり過ぎた時に自然と発汗します。
この発汗した汗は、皮膚表面から蒸発する時に、体温を下げます。
こうして体温を一定の範囲でキープしようとする働きが人間の身体にはあります。
つまり、本来身体を温める目的でやっているのに、
汗をかき過ぎてしまうことで【体温が奪われ、逆に冷えてしまう】
という事になってしまいます。
では、どうすれば良いか?
それは【入浴前の足湯】【汗をかいたらすぐに着替える】この2つです!
足湯は皆さんご存知かと思いますが、冷え性対策の足湯は少し違います。
ポイントは【汗をかき過ぎるまでやらない】事です!
そもそも、なぜ足湯かというと…
①足首周りには『冷え』など身体に重要なツボがたくさんある。
②足の裏は毛細血管が豊富で、そういう場所を温めた方が、
身体の芯から温まり、終わった後も身体が冷えにくい。
以上の2つから、足湯は冷え性対策にとても良いです!
具体的な方法は下記の通りです。
服装:靴下を脱ぎ、膝まくりして、その他(上半身やズボンなど)の洋服を着た状態で行う
方法:ふくらはぎの半分くらいまでが浸かる位置で足湯
時間:10分〜15分
(10分経たなくても、皮膚に少しキラキラと汗が出始まったら終わりのサイン)
また、この方法で入浴前に足湯を行うと、身体の芯から温まる為、
その後に浴槽に浸かる時間が短くて済みます。
もう1つの【汗をかいたらすぐに着替える】は、
夏場だとたくさん汗をかくので、着替える方もいらっしゃると思いますが、
厚着をしていたり、温かいものを摂る機会が多い冬場でも
たくさん汗をかく場合があります。
そういった場合は、汗をそのままにせず、必ず着替えて汗の処理を行ってください。